悪性黒子
アクセイコクシ
【英】lentigo maligna
【ラ】lentigo maligna
同義語:ハッチンソン黒色斑Hutchinson's melanotic freckle
60~70歳代の高齢者の露出部とくに顔面に頻発し,臨床的に黒褐色ないし帯青黒色のわずかに隆起し,表面粗造かつ,しばしば疣贅状の局面で,基底層メラノサイトの前癌性増殖が表皮内全層に及ぶ.黒色腫への悪性転化には一般に長期間を要するが,その頻度はきわめて高く,色素局面内に隆起硬結する小結節ないし腫瘤の発生として認められる.本症は代表的メラノサイト性黒色腫melanocytic malignant melanoma(Mishima,1961)で,境界性母斑由来のものに比し,増殖速度,浸潤破壊能,転移能など悪性度がより低い.〈1997〉
「悪性黒子(あくせいこくしょ)」は、悪性黒色腫(メラノーマ)の一種で、特に高齢者の顔面に多く発生するタイプです。通常の「ほくろ」とは異なり、時間をかけて徐々に広がり、やがて盛り上がってくるのが特徴です。
🧬 悪性黒子の特徴
🔍 見分け方のポイント(ABCDEルール)
項目 |
内容 |
A(Asymmetry) |
左右非対称な形 |
B(Border) |
境界がギザギザ・不明瞭 |
C(Color) |
色ムラ(黒・茶・灰色など) |
D(Diameter) |
直径6mm以上 |
E(Evolving) |
大きさ・形・色が変化している |
🩺 治療と予後
「ただのしみだと思っていたら…」というケースも少なくありません。特に高齢者の顔にできた変化するしみには注意が必要です。
気になる皮膚の変化があれば、皮膚科専門医の受診をおすすめします。必要なら、自己チェックの方法や診断の流れもご案内できますよ。どうします?