握力計
アクリョクケイ
【英】dynamometer
【独】Dynamometer, Kraftmesser
【仏】dynamome`tre me´dical
握力を測定する装置を握力計または握力測定器という.一般に用いられている握力計はスプリング方式であるが,ストレンゲージ方式の握力計や,油圧計を用いた握力計もある.握力の測定を正確に行うためには,適当な大きさの握力計を選び,測定方法を一定にする必要がある.握力計の握り幅が示指から小指まで十分入り,握ったとき,示指の第2関節がほぼ直角になるように調節できる握力計を選ぶ.両足をほぼ一足長左右に開き直立して,腕を体側に上げ,握力計が身体に触れないようにして,外側握棒に母指基部を当て,内側握棒に第4指第2関節が当たるようにして握り幅を調節し,示指から小指までの4指で握力計をできるだけ動かさないようにして力いっぱい握る.握力は前腕屈筋群と手の内側筋の静的筋力を表す.測定は左右交互に2回ずつ行い,大きい方の測定値を握力とする.握力と全身の筋力には正の相関があるが,個人差のある場合もある.