アコモドメータ

アコモドメータ

【英】accomodometer

 

=近点測定器

近点測定器

キンテンソクテイキ

【英】accomodometer

【仏】accommodometre

同義語:アコモドメータ

 

調節近点距離と調節力を測定する器械.近見視力表を一定の測度で被検眼に近づけ,明視し得る最短距離(近点*)

近点

キンテン

【英】near point

【独】Nahpunkt

【仏】point proche

【ラ】punctum proximum

 

調節を最大に働かせたときに,明視できる一点を調節近点near point of accommodationまたは単に近点という.近点は年齢に関係し,若いほど眼に近く,また屈折状態に関係し,近視が強いほど眼に近い.近点と遠点の間にあるすべての点は調節を適度に行うことによって明視できる.この範囲を調節域という.輻湊を最大に働かせて,これ以上輻湊できない限界を輻湊近点near point of convergenceといい,正常では眼前約8cmである.

を測定してこれから調節力を計算できる.すなわち近点距離をdmとすれば,

  近点での屈折度 P1d

非調節時の屈折度をRとすれば,

  調節力APR

近点計として最も一般的なものは石原式近点計で,視標の移動は手動のものと電動のものとがある.アコモドメータは調節幅(amplitude of accommodation)と調節時間,調節安静点の測定ができる器械である.3個の視標が2枚の反射鏡と2枚の半透鏡により同一視標としてみられるようになっている.それぞれの視標optotypeは凸レンズにより見かけ上距離変化がつくようになっている.ジオプターハンドルを回して視標距離を変え,ジオプター指針にて読みとる.調節時間は,Iの視標光路に起始点となる屈折状態を,IIの視標光路に目的とする屈折状態を決めておき,IIの点灯時間を任意に設定して明視できる最短点灯時間で表す.