| モミジイチゴ               
(バラ科キイチゴ属:落葉小低木:樹高 〜2メートル:花期 〜5月)                                                                                                               
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        | 薬効 | 
        | 下痢・腹痛 | 果実酒 | 生食 |  |  |  | 
        | 分布生育場所 | 
        | 科名:バラ科/属名:キイチゴ属和名:紅葉苺/別名:キイチゴ/学名:Rubus palmatus var.coptophyllus
 本州中部地方〜北海道南部の山地の林縁
 本州中部以西には葉が長い、ナガバモミジイチゴが自生する
 
 バラ科キイチゴ属モミジイチゴ(紅葉苺)
 バラ科キイチゴ属カジイチゴ(梶苺)
 バラ科キイチゴ属ミヤマニガイチゴ(深山苺)
 バラ科キイチゴ属ミヤマフユイチゴ(深山冬苺)
 バラ科キイチゴ属フユイチゴ(冬苺)
 バラ科キイチゴ属ゴヨウイチゴ(五葉苺)
 バラ科キイチゴ属クサイチゴ(草苺)
 バラ科キイチゴ属ナワシロイチゴ(苗代苺)
 中国南部 広西省チワン族自治区の山地に自生するバラ科キイチゴ属のテンチャ
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        | 見分け方・特徴
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        | 枝には長さ約3ミリの刺が多く高さ約2メートル、弓なりにしなり、枝分かれする 葉は、刺の付いた柄があり互生、卵形で掌状に3〜5裂、長さ4〜7センチ、葉縁には不規則な鋸歯がある
 花は、4〜5月、前年の茎の葉脈から葉柄を出して、直径約3センチの白色5弁花を1個下向きにつける
 果実は、6〜7月、約1.5センチ、小粒の核果が球形に黄色く熟し、味が良く食べられる
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        | 採集と調整 | 
        | 黄色く熟した果実は6〜7月ころ採取する 根は夏に掘り取り、洗って刻み、天日で乾燥させる
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        | 薬効・用い方 | 
        | 有効成分:果実にクエン酸、リンゴ酸、酒石酸、ブドウ糖、果糖、タンニン、ビタミンCを含有 
 下痢、腹痛には、乾燥した根を1日量5〜15グラム、水約0.4リットルを半量ませ煎じて3回に分けて服用する
 
 二日酔いには、黄色く熟した果実を数個生食
 
 モミジイチゴ酒:完熟した、モミジイチゴ200〜300グラム、35度ホワイトリカー1〜1.8リットルを漬けこみ、冷暗所に3〜6ヶ月後、材料を引き上げる
 やや酸味のある美味しいモミジイチゴ酒は、美肌、疲労回復、食欲増進に
 
 黄色く熟した果実は、生のままでも美味しく、ジュースやジャムにしても食べられる
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        | その他 | 
        | 名の由来は、掌状に3〜5裂する葉が、紅葉(もみじ)の葉に似ることから、モミジイチゴの名になった 
 また、別名の、キイチゴは、木に成るイチゴから、木苺(きいちご)、黄色く熟すことから、黄苺(きいちご)が転訛(てんか)したという
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