| アベマキ             (ブナ科コナラ属:落葉高木:樹高 〜20メートル:花期
                  〜5月) | 
                
                  | 薬効 | 
                
                  | 食用 | コルクの代用 |  |  |  |  | 
                
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                  | 分布生育場所 | 
                
                  | 科名:ブナ科/属名:コナラ属和名:d/別名:コルククヌギ/学名:Quercus variabilis
 本州 山形県以西、四国、九州の丘陵〜山地、特に岡山県、広島県、鳥取県に多いという。西日本では代表的な雑木林の樹種
 台湾、朝鮮〜中国に分布
 
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                  | 見分け方・特徴 | 
                
                  | 雌雄同株の落葉高木で高さ15〜20メートル、幹の径40センチになる 樹皮は厚く灰黒色、コルク層が良く発達して縦にえぐれるように深い割れ目が多く見える
 葉は互生、長楕円形、長さ12〜17センチ、幅4〜7センチ、先端は尖り基部は丸く、クヌギの葉に似る。葉縁には2〜3ミリの針状の鋸歯がある。
 クヌギとの葉の違いは、アベマキの葉裏には星状毛が密生して白く見え、クヌギの葉裏は脱落しやす黄褐色の軟毛があることで区別する
 花は、4〜5月、葉の展開と同時につき、雄花序は小型の黄褐色、新枝の基部から穂状に垂れ下がり花穂に密につき目立つ。雌花は新枝の付け根1個つく
 果実は堅果で翌年の秋に熟し、ほぼ球形、褐色で椀形の殻斗に包まれ殻斗には多数の線形の鱗片がつく
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                  | 採集と調整 | 
                
                  | 国産のコルクとして樹皮からコルク層を剥ぎ取る 
 秋に熟した果実を採取
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                  | 薬効・用い方 | 
                
                  | 有効成分:コルクは細胞膜質がスベリン、フェロン酸、フロイオン酸、スベリン酸などの高級飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸を含む 
 コルクは、酸、アルカリ、熱におかされないという利点から多くの用途がある
 
 果実には、デンプンが多く原料になり、カシワなどと同様にして、皮をむいて白い種子を煮たりして食べる、クヌギより渋みが少ない
 
 コルクガシは、コルクを採取する常緑高木で、地中海沿岸産のブナ科の樹木で、スペイン、ポルトガル(南部)、モロッコ(北部)が主要産地。
 栽培から20年目で1回目のコルクが取れるが質が悪く、その後9年目ごとに本格的な採取ができるという
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                  | その他 | 
                
                  | 名の由来は、牧野富太郎著・牧野新日本植物図鑑(1977)には、アベは岡山県地方での方言で、アバタのことで、コルク層の発達した凸凹した樹皮をアバタに見立て、マキは薪(まき)からだという記述がある 
 別名には、コルククヌギは、コルクを採るクヌギから。アベクヌギは、アベマキとクヌギを混同した呼び名。ワタマキは、コルク層が柔らかいことから。
 また、オニクヌギは、コルク層の発達した樹皮を鬼(おに)に見立てた方言
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